こんにちは!もかです。
現在コーヒー豆のオリジナルブランドの運営や、イベント登壇、カフェ出店など、コーヒーに関連するお仕事をさせていただいています。ですが、ほんの数年前まではコーヒーに全く興味のないただのバックパッカーでした。そんな私がなぜコーヒーに惚れ込み、今現在のような仕事をしているのかを、このページでじっくり書いています!


新卒を捨て、旅へ

大学生の私は当時就活をしていて、幸いにも旅行会社2社から内定をもらっていました。
でも当時は就職することに違和感があり、内定を辞退しました。なぜ大学を卒業したら会社員にならなければいけないのか腑に落ちなかったからです。そうと決めたらなんだか居心地が悪くなり、旅を続けようと決心し、半年間のアルバイトでお金を貯めてあてもない旅に出ました。
当時のパートナーや友人は頑張ってだのすごいと応援してくれましたが、私は「みんなの方がよっぽどすごいよ」と思っていました。そして私は逃げるように日本を出ました。
最初の1ヶ月はオーストラリアのブリスベンに滞在していました。
そこで出会ったバックパッカーと一緒に見た映画「Eat Pray Love」を見て衝撃が走り、未だ訪れたことのないインドネシアバリ島行きのチケットを取り、翌朝には飛行機に乗っていました。
コーヒーとの出会い

勢いで来てしまったバリ島。リゾートのイメージとはかけ離れ、バックパッカーたちで賑わう場所でした。突然日本に暮らすパートナーから別れを告げられ途方に暮れていた頃、ついに私はコーヒーと出会いました。
それまではコーヒーには全く興味がなく、たまにインスタントコーヒーを飲む程度でした。では、私がコーヒーに惚れ込んだきっかけをお話ししていきます。
全ての始まりはアートスタジオ生活

バリ島の自然と芸術の街、ウブドという場所に着きました。そこでちょっと変わった絵描きの友人ができました。その友人からの誘いもあり、ハノマーン通りにあるアートスタジオでの生活が始まりました。
これまで学校の授業以外で絵を描いたことなどなかったのですが、このアートスタジオの居心地の良さと世界中から集まるバックパッカーたちとの刺激的な日々にすっかり浸っていました。

ROKエスプレッソメーカーで初めて飲むコーヒー
このアートスタジオに小さなエスプレッソマシン・ROKエスプレッソメーカーがありました。この場所に集まるバックパッカーや、絵を買いに来るお客さんにコーヒーを振舞っていたのです。初めて見るこのコーヒーメーカーの出で立ちに惹かれ、私もコーヒーを淹れてもらいました。

味は、素人の私でもフルーツの甘みを感じるコーヒーでした。今までインスタントコーヒーで満足していた私にとって、友人に淹れてもらったコーヒーは革命的においしかったことを覚えています。
もっと知りたいが私の原動力
「これはどこ産のコーヒー?」と聞くと「インドネシアのジャワ島だよ」と私の友人は答えました。インドネシアでコーヒーは採れるのかと聞くと、「コーヒー生産量世界4位だよ。そこらじゅうにコーヒー農園がある。見に行ってくれば?」と、ひょんな友人の一言がきっかけで、原付きバイクの旅が始まりました。
今思えば、ただの暇人だったのかもしれません。
未だ踏み入れることのなかったコーヒーに、強烈に惹かれるきっかけはこのアートスタジオで飲んだ1杯のエスプレッソでした。当時の自分が置かれた状況やロケーションも相まって、コーヒーは光る存在でした。
そして「コーヒーをもっと知りたい」という気持ちが強く、ジャワ島の農園に行くことになったのです。これが今の自分に繋がった大きな出来事でした。
コーヒー生産地を巡る旅に出発

こうして、友人から原付きバイクを借りて、ウブドを出発しました。
「コーヒー栽培を見たい」動機についてはそれ以上も以下でもありません。将来、こうして小さな農園と取引をさせてもらえるなんて当時は夢にも思ってもみなかったでしょう。
つづく

「コーヒー農園を見にいく」
生産者さんからしたら不純な動機かもしれませんが、当時の私は今までに感じたことのないくらいわくわくした気持ちでウブドを出発しました。
結論から言うと、この旅先で、ARGO COFFEEの「トロゴサリ村コーヒー」の生産者さんと出会うことになります。長くなってしまうので、つづきます!
素敵な物語をありがとうございます。
すごく感動する物語ですね。
物語は人によって紡がれていくのだと改めて感じる文章でした。
次回も楽しみにしてます。